【2022年最新版】ワインテイスティングを行う前に知っておくべき❹つのこと【ソムリエ試験】【ソムメモ】
ワインテイスティングを行う前に知っておくべき❹つのこと
こんにちは!ソムリエのAKIHOです!
今回のテーマは《ワインテイスティングを行う前に知っておくべき4つのこと》
これについて書かせて頂こうと思います。
今回はテイスティングの勉強を始める際に、
ここだけは抑えていたほうが良いポイントを4つご紹介します。
✔︎既に勉強を開始している人も、
「たくさん飲んでるんだけどイマイチ理解できてないな〜」
とか、
「いつになっても答えが全然当たらないよ!」
といった方、
結構いるのではないでしょうか?
✔︎理解できなかったり、
正解を見つけられなかったりするのは、
そもそもテイスティング能力の問題ではなく、
知っておかなければならない前提を知らないからかもしれません。
✔︎《ワインテイスティングを行う前に知っておくべき4つのこと》を抑えることで、
上達スピードはグンと伸びていきます!
しっかり、学んでいきましょう!
以下のステップで解説していきたいと思います。
知っておくべきこと その①:テイスティングのルールを学ぶ
知っておくべきこと その②:産地と品種の組み合わせを知る
知っておくべきこと その③:テイスティング用語の意味を理解する
知っておくべきこと その④:感覚の個人差を認識する
順番にみていきましょう!
知っておくべきこと その① 【テイスティングのルールを学ぶ 】
✔︎国内では、日本ソムリエ協会(以下、JSA)や
Wine & Spirit Education Trust(以下、WSET)といった
団体や機関がワインの資格試験を行っています。
当たり前ですが、
それぞれの試験には受験資格や受験規定、
受験形態などのルールが設けられています。
特にテイスティング試験に関しては、
その資格ごとに試験内容が大きく異なります。
✔︎例えば、JSAが認定するソムリエ資格なら、
下記のような内容になります(*)。
出題アイテム
白ワイン、赤ワイン (各1-2種)、その他のお酒 計5種 (ワイン3種+その他2種) の
ブラインドテイスティング
制限時間
40分
解答方法
マークシートに記載の用語から
<外観><香り><味わい><評価、結論>の各項目を指定された数だけマーク
またWSET LEVEL3の試験内容は以下の通りです。
出題アイテム
白ワイン、赤ワイン各1種
制限時間
30分
解答方法
SAT方式(Systematic Approach to Tasting Wine)に基づいた定量的な記述式
(*2022年9月時点)
上記の資格は一般的に難易度は同程度といわれていますが、
実際の試験内容は結構違っています。
✔︎つまり、その資格のルールを把握せずにテイスティングを行っても、
資格試験には合格できません。
それぞれの試験についての出題方法や
採点方法をしっかり理解しておく必要があります。
《ルールをしっかり把握しよう!!》
知っておくべきこと② 【産地と品種の組み合わせを知る】
✔︎各産地には、
産地を代表するブドウ品種やスタイルがあり、
これをしっかりと押さえることが
テイスティングにおいて必須になります。
✔︎資格試験レベルに関しても、
国と品種ではなく、産地と品種&スタイルの
パターンをしっかりとインプットすることが、
試験突破のキーになります。
(*試験には王道のパターンしか出題されません!)
✔︎産地や品種の特徴は、
実際にテイスティングを行いつつ、
アップデートをしていけますが、
産地、品種、ワインのスタイルの組み合わせは、
100%知識です。ひたすら覚えるしかありません。
✔︎いろいろなワインを知りたいという気持ちはわかりますが、
組み合わせを覚えていないと
たくさんのワインをテイスティングしても
あまり効果がありません・・・
✔︎大変ですが、ワインを目の前にする前に
まずはしっかりと組み合わせを覚えるのが先決です。
テイスティング能力の高い人をみると、
「センスのある人なんだな」
と、感じてしまうかもしれませんが、
実際はしっかりとした知識という土台があるから
正答することができるのです。
《まずはしっかり覚えよう!!》
知っておくべきこと③ 【コメントの意味を理解する】
︎✔︎ワインテイスティングで用いる言葉(コメント)には、
普段使わないような言葉や、
ある特定の意味を示している言葉などがあります。
︎✔︎英語やフランス語のような言語と同じように、
それぞれの単語が何を意味しているのか、
どういうときに用いるのか、
しっかりと把握をしていないと、
自身で正しいコメントを作ることも、
他人のコメントを聞くこともできません。
✔︎一方で、言語である以上、
使い方が曖昧な表現や
人によって用いる言葉が違うというケースもでてきます。
映画を見たときの感想が「ハラハラした」ということもあれば
「ドキドキした」「緊迫感があった」など
似ている言葉でも無意識に使い分けていることがあるのではないでしょうか。
テイスティング用語も同様に
明確に用いるシチュエーションが決まっていないことも多々あります。
︎✔まずはシートに書いてある言葉の使い方、
意味をおおまかに理解して、
テイスティングを行う中で分からない言葉や、
新しくでてきた言葉については、
その都度理解していくというのが、
上達するスムーズな方法です。
《コメント=言語 意味と使い方を知ろう!》
知っておくべきこと④ 【感覚の個人差を認識する】
✔︎ テイスティングを複数人で行なったり、
本やネットなどで他人のコメントを調べていると、
自分のコメントとずれがでてくることがあります。
「私はこう感じたけど、皆は違うコメントしているな~」
とか、
「私はこの品種にはいつもこの香りを感じるけど、シートの中にはそんな言葉ないな~」
など、日常茶飯事です。
✔︎ 感覚というのは、トレーニングをすれば、
ある程度共通の認識を掴むことができますが、
完璧に同じ感覚をもつ人はこの世に2人といません。
また、テイスティングシートの言葉も一例に過ぎません。
✔︎ 大切なのは、自分と他人との感覚がそもそも違うというのを認識した上で、
自分が感じる香りや味わいは、他の人はどう感じるのだろうか、
シートに載っている言葉で一番近いものはどれなのだろうかと、
すり合わせていくことです。
✔︎ 先生や周りの仲間のコメントを聞くことは
スキルアップしていく上で、欠かせないことでもありますが、
他人のコメントをそのまま捉えるのではなく、
参考にするくらいのスタンスで聞くのが、上達の第一歩です。
《自分の感覚に自信を持とう!!》
まとめ
簡単にポイントをまとめると、
①【テイスティングのルールを学ぶ 】
▶︎まずは自分が目指している資格の概要、ルールをしっかりと把握しましょう
②【産地と品種の組み合わせを知る】
▶︎暗記から逃げず、しっかりと組み合わせを覚えましょう
②【コメントの意味を理解する】
▶︎コメントはワインの世界共通言語。英単語を覚える要領で理解しましょう
④【感覚の個人差を認識する】
▶︎人に流されず自身をもってコメントしましょう
今回は《ワインテイスティングを行う前に知っておくべき4つのこと》
をお話しさせて頂きました。
試験勉強の手助けに、
テイスティングのスキルアップに貢献にお役に立てれば光栄です^^