【ドメーヌ】
ジャン＝マリー・フーリエが率いるドメーヌ・フーリエは、ブルゴーニュの名村ジュヴレ・シャンベルタンに拠点を置いています。9.5haの畑には古木が多く、1級畑やグラン・クリュがその大部分を占めます。フーリエは、父から学んだ伝統的な手法を基礎に、ジャイエやオレゴンでの経験を通じて、よりピュアでエレガントなワイン造りを追求しています。「ワインはテロワールの表現であり、余計なものを加えず自然に寄り添うべき」という哲学を持ち、ヴィンテージごとの個性を最大限に引き出すことに力を注いでいます。

【栽培・醸造】
土壌：粘土石灰質
発酵：ステンレスタンク発酵
熟成：バリック（新樽比率10～20％）、その後ステンレスタンクで熟成
マロラクティック発酵：自然に任せる
瓶詰め時の濾過・清澄：なし

【ソムリエからのコメント】
2022年ヴィンテージのジュヴレ・シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュは、美しいルビー色の輝きを放つ1本です。ブラックチェリーやブルーベリーなどの黒系果実の凝縮したアロマに、甘いスパイスやココア、そしてほのかに土っぽいニュアンスが感じられます。2022年は暖かく恵まれた年だったため、果実味が豊かでありながら、ピュアな酸が全体を引き締めています。滑らかなタンニンが心地よいテクスチャーを演出し、ミディアムからフルボディの厚みがありつつも、非常に洗練された味わいが印象的です。長く続く余韻はエレガンスと力強さを兼ね備え、ヴィンテージの特徴を見事に表現しています。

The 2022 vintage of Gevrey-Chambertin Vieilles Vignes shines with a beautiful ruby hue. Concentrated aromas of black cherry and blueberry are complemented by sweet spices, cocoa, and subtle earthy nuances. The warm and favorable conditions of 2022 lend a rich fruit character balanced by a pure acidity that ties the palate together. Smooth tannins provide a pleasant texture, while the medium to full-bodied profile showcases impressive refinement. The long finish reveals both elegance and power, beautifully capturing the essence of the vintage.

【オススメのペアリング】
この2022年ヴィンテージの力強さとエレガンスは、グリルしたラムチョップやトリュフを使ったリゾットとの相性が抜群です。また、煮詰めたポートワインソースを添えた鴨肉料理とも良いマリアージュを楽しめます。18～20度程度でサーブし、複雑な香りと味わいを堪能してください。