【ドメーヌ】
ジャン＝マリー・フーリエが率いるドメーヌ・フーリエは、ブルゴーニュの名村ジュヴレ・シャンベルタンに拠点を置いています。9.5haの畑には古木が多く、1級畑やグラン・クリュがその大部分を占めます。フーリエは、父から学んだ伝統的な手法を基礎に、ジャイエやオレゴンでの経験を通じて、よりピュアでエレガントなワイン造りを追求しています。「ワインはテロワールの表現であり、余計なものを加えず自然に寄り添うべき」という哲学を持ち、ヴィンテージごとの個性を最大限に引き出すことに力を注いでいます。

【栽培・醸造】
土壌：粘土石灰質
発酵：ステンレスタンク発酵
熟成：バリック（新樽比率10～20％）、その後ステンレスタンクで熟成
マロラクティック発酵：自然に任せる
瓶詰め時の濾過・清澄：なし

【ソムリエからのコメント】
2021年ヴィンテージのジュヴレ・シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュは、気候が涼しくややチャレンジングな年に生まれたため、よりクラシカルでエレガントなスタイルを見せます。美しいルビー色が印象的で、レッドチェリーやラズベリーといった赤系果実のフレッシュなアロマが主体となり、シナモンや白胡椒のスパイス、ミネラル感を伴った土っぽいニュアンスが広がります。口当たりは引き締まった酸が際立ち、フレッシュで軽やかな果実味が魅力的。タンニンはしなやかで細やか、全体的にミディアムボディながら、余韻に広がる純粋でクリアな味わいが印象的です。2021年の個性が反映されたワインで、非常に洗練されています。

The 2021 vintage of Gevrey-Chambertin Vieilles Vignes reflects a cooler and more challenging year, resulting in a classical and elegant style. It displays a beautiful ruby hue, with fresh aromas of red cherry and raspberry taking center stage, complemented by spices like cinnamon and white pepper, along with earthy, mineral nuances. On the palate, the vibrant acidity stands out, delivering fresh and light fruit flavors. The tannins are supple and fine-grained, with a medium-bodied profile and a long-lasting finish that showcases its pure and clear character. A refined expression of the 2021 vintage.

【オススメのペアリング】
2021年ヴィンテージのフレッシュでエレガントなキャラクターは、鶏肉のソテーや香草を効かせた豚肉のローストと絶妙にマッチします。また、きのこを使った軽めのソースや、グリルした野菜を添えた料理もおすすめです。16～18度程度でサーブすることで、このヴィンテージならではの繊細な香りと味わいを最大限に引き出せます。